ご挨拶

 第31回日本神経科学大会を2008年(平成20年)7月9日から11日の3日間、東京国際フォーラムで開催します。
この大会では神経に関する画期的かつ独創的な基盤的研究の展開を促進するために様々なバックグラウンドを持つ幅広い科学者の間を橋渡しすることを目標にしています。近年、"omics"に代表される生命科学の網羅的な解析アプローチ、脳の発生過程や高次機能に関わる機能分子の同定と解析、脳の機能的情報を抽出する画像技術、神経疾患の病態メカニズムに関する研究などの分野で飛躍的な進歩がみられる一方、2006年のノーベル医学・生理学賞の対象となったRNA干渉、エピジェネティックス、幹細胞生物学、分子構造に立脚した創薬などの新規技術を駆使した translational researchによる脳疾患の治療戦略も大きな展開を見せようとしています。また、ブレイン・マシーン・インターフェイス(BMI)に代表される工学領域、教育理論、倫理学、経済学など多くの他の学問領域とニューロサイエンスの接点も明確となりつつある状況下で、これら極めて多岐にわたる科学的情報を統合(インテグレーション)し、その中から新しいアイデアが生まれてくる場をつくることが、私たちの大きな使命であると考えています。
東京駅から直近の東京国際フォーラムという地の利を活かし、ニューロサイエンスに関わるあらゆる分野の多くの研究者や神経系に興味を持つ異分野の方々が参加し、交流を深め、新しいニューロサイエンスの潮流を創出するcritical massが形成されることを心から望んでおります。

第31回 日本神経科学大会・大会長
岡野 栄之
(慶應義塾大学医学部生理学教室)

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